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執筆者の写真shinji Tsukamoto

オピオイドクライシス② ゴルフショップのおじさん

更新日:2019年11月12日


10年くらい前、


私がハワイでスポーツマッサージのお店をしていた頃、

ホノルルのゴルフショップで

プロモーションマッサージをしていた時だった。


10分くらいのクイックマッサージを

無料体験してもらってお店のチラシを配っていた。


その最中、


そこで働く典型的な大柄の白人のおじさんがやってきて、


自分の腰や膝がずっと悪いと言う。



「少し診ようか?」


と申し出ると


「俺にはこれがあるから、大丈夫だ!」


と言ってズボンの前ポケットからピルボトルを取り出した。


「ほら、これだ」


オキシコドンというオピオイド系鎮痛剤だった。



そのボトルを開け、

手のひらに数錠の薬をザッと出し、

おもむろに口の中に放り込んだ。


まるでラムネでも食べるかのように。


おじさんはデカかったので、薬も多めだった。


どうやら昔アメフトをしていた頃の古傷が

あちこち疼くようだ。


痛みはだいたい鎮痛剤でよくなるそうだ。


「へ〜、じゃあ、マッサージなんて要らないね」


と彼に同調してアドバイスは一切しなかった。


だいたいこういうタイプは、

鍼灸やマッサージなどの代替医療を大抵信じていない。

薬は信じている。


おじさん、多分中毒だ。


こんな人は、アメリカにはゴロゴロいるのだ。


おじさんは、氷山の一角だ。



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