1/20は大寒。暦の上では一年で寒さがピークになる時期です。
この時期に汲んだ水は一年で最も雑菌が少なく良質な水とされ「寒の水」と呼ばれています。昔からこの水を使うと長期保存が必要な醤油・酒・味噌などを仕込むのに良いとされる「寒仕込み」が行われる時期でもあります。
陰陽的には一年で一番陰気が極まる時期になると同時に、ここがターニングポイントとなり陽気が徐々に増えてくる時期にも入ります。
気温的には身が凍えるような寒さですが、蕗の薹(ふきのとう)をはじめ芽吹き始める植物を見かけるようになり、寒い中でも春に向かう陽気のライジングが感じ取られます。
この時期の養生法は、寒邪に負けないよう鍋や生姜湯などで体の中から温めます。冷えが入りやすい下半身はお風呂に浸かって温め腎陽を補います。また、風邪の侵入口の身柱(上背部の真ん中)付近にカイロを貼ると風邪の予防として効果的です。元気な人は、外に出て運動すれば衛気(免疫力)が強くなり風邪も引きにくくなります。
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