私のやるべき事とは、今の母を知るという事でした。
私はハワイ在住時、日本に帰国した時には、
一人暮らしの母が住む実家に行って母に会うようにしていました。
母と話をして、困っている事などないか確認したりと
出来るだけ力になれるよう努めました。
母は、物を片付けたり捨てたりする事が苦手です。
家中のあらゆる引き出しには物がパンパンに詰まっています。
冷蔵庫も例外ではありませんでした。
一度、冷蔵庫の野菜室に真っ黒に腐ったたまねぎを見つけた時は、
「これはまずいぞ。。」と真剣に思いました。
どこに何があるのかが把握できてないみたいで、
私がなんとかしてあげなくてはという気持ちに駆られました。
私は母と一緒に片付けをしながら、
なんとか整理整頓する癖をつけてもらおうと目論むのですが、
そう簡単に母の癖が変わるわけではありませんでした。
実家に帰っては、片付いていない家を見て
イライラしては母に説教をするようになりました。
いつの間にか私の行動は母を萎縮させ、母は私のご機嫌を伺うようになり
私たち親子の関係は主従関係のようになってしまいました。。
私の実家片付けプロジェクトは、そんな母の変化も気に留めず
遂行させていました。
そんなある日、母に言われました。
「もうやめて! 気が狂いそうになる!」
母の限界でした。
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