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執筆者の写真shinji Tsukamoto

親の介護5 家族の絆

以前、勤務していた鍼灸院で往診治療をしていた事があった。



訪問先は寝たきりの患者さんばかりで、


どのご家族からも介護の大変さは伺えた。


介護疲れからか、


家の雰囲気があまり良くない家族も少なくなく、


大声を出したり、


会話がほとんどなかったりするところもあった。


一方で、


家族でコミュニケーションが取れているところでは、


家の雰囲気が良かった。





介護において精神的な環境は、


介護者、介助者双方に大きく影響を与える。


良い精神環境を作るには、


家族間のコミュニケーションが


最も大切な要素の一つだと思う。


これは、デイサービスの様に


誰かに代わってもらうことはできない。



会っていない時間が長ければ、


家族で話す時間を作ってお互いの近況を話し合ったり、


心の内を話し合ったりして、


家族の絆を深める努力が必要ではないか。


簡単なことではないし、時間もかかるだろう。


でも、やらない理由は無いし、


やってみる価値は大いにある!


出来れば、いつも笑って会話ができるような家族になれたら、


言う事無しだ!





「母さん、ごめん」という


一冊の本に出会った事が


介護について考えるきっかけになった。


そのおかげで、家族の絆を深める事の大切さに


気付かされ、本当に良かった。




目標とする家族には、まだまだ時間がかかりそうだが、


今はとても前向きな気持ちで考えられている。




今は何でもお金を出せば、


いろんなサービスが受けられる便利な世の中になったけど、


ちょっと寂しい世の中になったと思う。


でも、一人一人が家族を大切にする事を考える様になったら


きっと何か変わると思う。

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